「遠軽(えんがる)駅」は、紋別(もんべつ)郡遠軽町にあるJR北海道・石北本線の駅です。2015年に開駅100周年を迎えた長い歴史のある駅で、「エン」の愛称で地元民から親しまれています。
北海道では珍しいスイッチバック式の駅で、特急オホーツクや特別快速きたみなど、全ての旅客列車が停まります。1915年に開設され、石北本線が開業した1932年以降は名寄本線との分岐駅となっていましたが、1989年の名寄本線廃止に伴い、石北本線のみの駅となりました。スイッチバックの珍しい光景は多くの鉄道ファンを夢中にさせ、各地からカメラを片手に集まるほどです。駅のホームは、単式と島式の計2面3線を有しています。
遠軽駅周辺は北海道道333号・国道242号・北海道道244号が通り、レンタカーを借りて多方面にアクセスしやすいです。北海道道333号遠軽停車場線に沿って商店や食堂が建ち並び、国道242号と北海道道244号遠軽芭露(ばろう)線に沿って銀行などの公共施設があります。
遠軽駅のある遠軽町はオホーツク海に近い場所に位置し、「太陽の丘えんがる公園」や「コスモス園」など自然の景観が楽しめるスポットが点在するエリア。レンタカーで美しい自然をめぐる旅もおすすめです。遠軽駅から車で5分ほどの場所にあるコスモス園では、秋のシーズンになると黄花コスモスを含め約1,000万本ものコスモスが一面に咲き誇り、まるで映画のワンシーンのような景観が楽しめます。また、酪農体験や外国産カブトふれあい体験、ジオツアーなど、ほかでは味わえない体験ができるのも遠軽町エリアの魅力です。